旅日記,随想,俳句など…

Oct 2006

屋久島紀行1

屋久島紀行 (2006.10.1-4)

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 以前から屋久島の宮之浦岳には登ってみたいという気持ちを持ちながら,そのための休暇を取る機会がなく,今日まで登る機会を持てないでいた.屋久島3泊 4日の夫婦2人の旅行パックの大変嬉しいプレゼントを卒業生たちから頂いた.その際に宮之浦岳へ登る機会を得た.これは,そのパック旅行で10月1日から 4日まで屋久島を訪れ,私たち夫婦二人で宮之浦岳を登ったときの記録である.宮之浦岳登山は10月2日から1泊2日の日程で行った.新高塚小屋という海抜 1500メートルにある山小屋で一泊を過ごした.その1泊2日の山行記を中心とした屋久島旅行の紀行文である

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屋久島紀行2

第二日(10月2日)

 朝,5時30分起床,空は曇っているがまだ雨は降っていない.登山の準備をしてホテルのフロントへ向かう.念のため,インターネットの天気予報を覗いてみる.昨日の傘マークが真っ赤な太陽マークに変わっている.小躍りするような気持ちでフロントへ向かう.フロントで昨夜書き込んでいた登山届けを渡し警察署に届けてもらうことにした.注文していた二人分の朝食と昼食を受け取り,私のリュックに弁当を入れて玄関で待機していたタクシーに乗り込む,出発はちょうど6時になった.タクシーの運転手は少し小太りの実直そうな人である.コース案内によると本日の登山の出発点である淀川登山口まで車で1時間10分とある.淀川登山口は海抜1360メートルある.ほぼ海抜ゼロメートルからいっきにこの高さまで車で運んで貰うことになる.
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屋久島紀行3

第三日(10月3日)

 明け方も2,3時間はうとうとしていたが,4時過ぎから目が覚めてしまった.奥の人のいびきは相変わらず勢いがある.ほかの人の中にも眠れない人もいるようだ.5時前後から小屋の中で朝食の準備を始めている.5時半頃から我々も起き出して,小屋前広場で朝食の準備を始めた.カップ麺とトマト味のカップ・フィジーリのスープを作り,魚肉ソーセージと缶詰をあけて朝食にした.水を煮沸して冷まし,空いたペットボトルに入れリュックの外側のポケットに入れた.

 6時頃小屋に忘れ物を取りに入ったときもの凄いいびきがまだ響いていた.奥の人は12時間寝ていることになる.前日,よっぽど快適な疲れを引き起こすような山行を行ったに違いない.朝食の道具を片付けてリュックを作り,6時40分に小屋を出発した.小屋のすぐ前の暗がりに立派な角を持った牡鹿が黙々と草を食べていた.写真を撮ったが暗く過ぎてうまく写らない.
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屋久島紀行4

第四日(10月4日)

 朝食は7時から頂く.考えてみればこのホテルで初めての朝食となる.イカの刺身,シャケ,昆布の佃煮,卵焼き.味付け海苔,サラダ,湯豆腐,白菜のみそ汁,漬け物があり,いつもの朝食に比べて豪勢である.

 朝食後,飛行機の出発(午後13時30分)までレンタカーを借りて島内をドライブすることにして,昨日のレンタル屋にて電話をかけてみる,グリーンホテルに宿泊していることを告げ小型の車を申し込んだ.開店は9時からであるが,9時前に店に来てくれるとのことである.8時40分に部屋を出てチェクアウトを済まし,ホテルの玄関から出てすぐ前のレンタル屋に行こうとすると駐車場で呼び止められた.ホテルのロビーでレンタルの契約と契約上の注意点の説明を受けた.レンタル料が3150円,保険が1000円で合計4150円であったが,4000円でよいとのこと.たった150円で幸せな気持ちになる.幸せになるというのは何と案外簡単なことであるのかもしれない.
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