旅日記,随想,俳句など…

Jul 2010

フィレンツェ美術館めぐり1

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フィレンツェ美術館めぐり(その1) [2010.4.14-20]



1.フィレンツェへ 

4月14日(水)は,朝9時に一番でルーブル美術館に入り,「モナリザ」,ダヴィンチのコーナーおよびレンブラントの部屋にある作品群にお別れをして,ホテルに取って返した.重い荷物をグラウンド階まで下ろし,エトワール広場のバス停まで歩いた.

10時25分発のエールフランスバスでシャルル・ドゴール空港に向かった.今日は,いよいよフィレンツェに向かう日である.フィレンツェへの飛 行機の発着は2Gターミナルであり,このターミナルは2Aから2Fまでの主要なターミナルとはかなり離れたところにある.空港の無料バスで2Gまでたどり 着くと,かなりローカルな雰囲気がある.スペインのオビエドやドイツのブレーメンなどの近郊のヨーロッパの中堅都市への発着のターミナルのようだ.

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フィレンツェ美術館めぐり2

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3.フィレンツェは街全体が美術館 

はじめに

4月16日から18日の3日間は,フィレンツェの中の美術館を廻った.16日に訪れたのは,ウフィッチ美術館,ヴェッキオ宮殿,バルジェッロ国立博物館,メディチ家礼拝堂,サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の5箇所である.ヴェッキオ宮殿(€6)とサンタ・マリア・ノヴェッラ教会(€3.5)以外は「文化週間」(settimana della cultura)のお陰でただで入場できた.「文化週間」でただになるのは国立の美術館のみである.この「文化週間」のことを正確にいつから始まるのかを確かめようとしてホテルのフロントのお嬢さんに英語で聞いてみたが,まったく通じなかった.SMN駅の前にあるインフォメーション・センターに行って中年のお母さん風の女性に同じことを聞いてみたが,首を傾げられるばかりであった.こちらが懸命に,その週には美術館がただになったりするなどと,補足説明をしてやっと分かって貰えた.「文化週間」は4/16から始まることを教えていただき,さらに地図と厚いパンフレットを頂いた.どうも私の発音が,英語風のculture weekではなく,和風発音のcuruture weekとなっていたことで,ホテルのフロントのお嬢さんもインフォメーション・センターのお母さんも,さっぱり,訳が分からなかったのではないかと今では反省している.反省しても発音の癖はなかなか直らない.SMN駅のフロアに「文化週間」のポスターが張り付けてあった(写真8).
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フィレンツェ美術館めぐり3

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4.ボローニャ訪問 

フィレンツェの最後の日(4月19日月曜日)にはラファエロが生まれたウルビーノへ行くことにした.ウルビーノは,フィレンツェからほぼ真東に位置していて,直線距離で100キロ程度であるが,鉄道で行くにはボローニャに出て,そこでアドリア海の海岸沿いの路線を走る列車に乗り換えペーザロ駅で降り,ペーザロからはバスを使えばほぼ1時間でウルビーノに行ける.16日の夜にインターネットでイタリア鉄道TRENITALIAのホームページから列車の予約を入れておいた.このインターネット予約は,24時間以内に切符を購入すれば良いことになっている.実は,カード決済によりインターネット予約を完了することが出来るのであるが,現在の私は,それが出来ない.その理由がずっと分からなかったのであるが,今回,イタリア鉄道TRENITALIAのホームページ上でいろいろ調べてその理由が分かった.以前に同じユーザIDで別のクレジットカードを使おうとしたことがあった.そのことが原因のようである.ホームページに一人で2つの別のクレジットカードを使おうとすると拒否される,とある.それを解除する方法もあるのだが,そのページはイタリア語のみで書かれており,最後まで完了することが出来ない.予定が決まっているときには,早期割引があり,カード決済によるインターネット予約はおすすめである.
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フィレンツェ美術館めぐり4

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5.ウルビーノへ 

ボローニャからリミニを経由してペーザロへ行く番だ.リミニもペーザロもアドリア海に面した観光都市である.リミニの北には,カエサルの「賽は投げられた」で有名なルビコン川(イタリア語ではルビコーネRubicone)がある.また,リミニはサンマリノ共和国への玄関口としても観光客を集めている.ペーザロは,イタリア・オペラの大作曲家ロッシーニの生まれた町である.ボローニャからペーザロまでは,列車で1時間あまりであるが,列車の到着が遅れたこともあり,次々に遅れて,予定時刻より30分ほど遅れてペーザロ駅に着いた.ペーザロからは,アドリアバスを利用して1時間前後でラファエロの生まれた町ウルビーノに行くことができる.駅前の売店で帰りの分を含めてバス券を4枚買った.バス券1枚で€3である.売店の小父さんにウルビーノ行きのバス停の場所を尋ねた.アッカであるという.こちらが納得のいかない顔をしていると,アッカ,アッカ,アッカと当然のように繰り返す.こちらも分からないので困った顔をしていると,紙に「H」と描いてくれ,さらにアッカ,アッカという.イタリア語でHはアッカであるらしい.言われた通りにアッカ(H)の駐車場の近くで待っていると,顎を少し突き出し,横を向いたラファエロの自画像を描いたバスが来た.この絵はラファエロの自画像として有名であるが,ラファエロが描いたにしては平板であっさりしすぎているように思う.弟子が描いたものであるのかも知れない.このバスがラファエロの生まれた町ウルビーノUrbinoに行くのだろう.Urbino行きの表示を確認してバスに乗り込む.
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