旅日記,随想,俳句など…

Dec 2007

エジプト紀行1

エジプト紀行 (2007.12.24-)

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 エジプトのカイロを年末に旅行する機会を得た.カイロで経験した事柄は,我々が日本で日常的に経験することとあまりにも異なっていて,驚きの連続であった.そのことをここに書き留めておきたい.エジプトのカイロは北緯40度で,日本でいえば,屋久島とほぼ同緯度上にある.12月の気温は日中で20℃,夜は10℃程度ということであった.

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エジプト紀行2

(3)12月25日(火)

 早朝,ドバイ空港に到着した.エミュレーツ航空の中継基地であるドバイ空港は不夜城である.4時間の待ち合わせ時間には,ショッピングモールの免税店でのショッピングを楽しむことが出来る.ショッピングモールに入るには再びバンドや靴を外して荷物検査を通過しなければならない.2階のモールを歩いている時,"xxxxx for men"とあったのでトイレだろうと思って入ったら,多くの人が一定の方向を向いてひざまずき頭を下げてお祈りをしていた.慌てて外に出て看板をよく見ると,"mosque for men"とあった.イスラム教徒の礼拝中であったのだ.1日5回の礼拝の内,夜明けに行なう第一回目の礼拝であったようだ.さすがイスラム圏の国際空港である.
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エジプト紀行3

(4)12月26日(水)午前

 8時前にホテルのレストランで朝食をとる.ビュッフェ形式で食材は豊富である.エジプト風のパン(アエーシ)を含めて種々のパン,チーズ,野菜,炒め料理,卵料理などなど.豆を煮込んだスープがあった.エジプッシャン・フールといい,干し空豆をひと晩かけて煮込んだ 朝食の定番であるようだ.決して美味しいとはいえないが,とても栄養がありそうで滞在中は毎朝頂いた.料理を取ってテーブルに着いた頃合いに給仕がコーヒー・紅茶を注いでくれる.さり気なく1 £E札をバクシーシとして渡す.こころなしか,バクシーシの後は給仕の気配りが少し違うように感じた.
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エジプト紀行4

(5)12月26日(水)午後

 マリオテーヤ運河というのがナイル川の西岸をナイル川に平行に南北に走っている.その運河の両側に一方通行の道路が並走している.これをサッカーラ街道という.そのサッカーラ街道を南にひた走り(写真14),階段ピラミッドで有名なサッカーラのピラミッドコンプレックスに向かう.この街道では荷車を引いているロバを何度か見かけた.ロバを見ると懐かしさが込上げて来るのはなぜだろう.子供の頃にロバを見たわけでもない.いや一度動物園で見たことがあるような気がする.動物園の片隅に詰らなさそうに立っていて,何となく貧相に見えた.しかし,外国で見るロバは小さな体で一生懸命に荷馬車を引く.「がんばれ!」と思わず応援したくなる.そんな気持ちが懐かしさの根源であるように思う.
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エジプト紀行5

(6)12月27日(木)

 朝食後の午前中はN君も私も学会発表の準備に当てることにした.一応の準備が完了したので,家内と最上階にある小さなプールを見物し,その傍にあるパブに入った.アルコール飲料はもちろんない.窓近くのテーブルに座ってコーヒーを注文した.出て来たのはコーヒーの粉も一緒に入ったトルココ−ヒーである.初めに飲むと粉っぽい,しばらくして飲むと上澄みが澄んできて飲みやすい.また,残量が半分をきると粉っぽさが強くなり,最後にはほぼ粉だけが1/3程度残ってしまった.その1/3をそのまま残して来たが,はたして正しいエジプト風のコーヒーの飲み方はどうするのだろうか.我々の方法が正しいのか,1/3を飲み干してしまうのが正しいのか,はたまた初めから均一にして飲むのが正しいのか.これが研究課題として残った.コーヒー2杯で7.50 £Eであったので,バクシーシを含めて9 £Eを支払った.
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